RADIUS
SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS画面では、RADIUSに関する操作を行うことができます。
サポートする認証方式について
以下の認証方式をサポートしています。
- PAP
- CHAP
- MSCHAPv2
- EAP-TLS
- EAP-TTLS-PAP
- PEAP(MSCHAPv2)
- MAC Authentication Bypass(認証スイッチ向け)
ワンタイムパスワード認証を行う場合には、以下の認証方式のみサポートします。
- PAP
- EAP-TTLS-PAP
2種類のRADIUSサーバについて
それぞれのRADIUSサーバには以下のような違いがあります。
比較項目 | 標準RADIUSサーバ | 拡張RADIUSサーバ |
---|---|---|
インターネット接続環境とクラウドRADIUSの利用可否 | ||
静的グローバルIPv4アドレス | 利用可能 | 利用可能 |
動的グローバルIPv4アドレス | 利用可能(DDNSの利用) | 利用可能 |
静的グローバルIPv6アドレス | 利用可能 | 利用可能(IPv4 over IPv6の利用) |
動的グローバルIPv6アドレス | 利用可能(DDNSの利用) | 利用可能(IPv4 over IPv6の利用) |
共用グローバルIPv4アドレス | 利用不可 | 利用可能 |
機能 | ||
RadSec | 利用不可 | 利用可能 |
ポリシー | ||
RADIUSクライアントの識別方法 | RADIUSクライアントのグローバルIPアドレス | 送信されるNAS-IP-Address属性またはNAS-Identifier属性の属性値 |
Info
- 拡張RADIUSサーバを利用することで、顧客のインターネット接続で割り当てられるIPアドレスを気にせずに、クラウドRADIUSをご利用いただけます。その際、RADIUSを利用するネットワーク機器が送信するNAS-IP-Address属性またはNAS-Identifier属性をSingleIDへ設定することが必要です。
- 標準RADIUSサーバと拡張RADIUSサーバは併用することができます。
Warning
標準RADIUSサーバを利用するサイトと拡張RADIUSサーバを利用するサイトは、合計10サイトまでに登録が制限されています。
基本情報
SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面では、RADIUSクライアントを設定するために必要な情報が記載されています。
項目 | 説明 |
---|---|
ホスト名 | RADIUSサーバのホスト名です。 |
標準RADIUSサーバ | |
IPアドレス | 標準RADIUSサーバは、IPv4/IPv6をサポートします。それぞれのプライマリ/セカンダリのIPアドレスです。 |
RADIUSポート番号 | RADIUSサーバの認証ポート番号です。標準RADIUSサーバでは、サーバ1~サーバ10まであり、それぞれの通信ポート番号です。RADIUSアカウンティングはサポートしていません。 |
拡張RADIUSサーバ | |
IPアドレス | 拡張RADIUSサーバは、IPv4のみサポートします。プライマリ/セカンダリのIPアドレスです。 |
RADIUSポート番号 | RADIUSサーバの認証ポート番号です。拡張RADIUSサーバは、初期状態では利用することができません。利用する場合には、登録する必要があります。 |
サーバ証明書のCA局 | RADIUSサーバに登録されたサーバ証明書を発行したCAです。 |
拡張RADIUSサーバの登録
初期状態では、拡張RADIUSサーバを利用することができません。利用する場合には、以下の手順で拡張RADIUSサーバを登録します。
- SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本設定画面へ移動します。
- 拡張RADIUSサーバのRADIUSポート番号の登録ボタンをクリックします。拡張RADIUSサーバの登録画面がポップアップします。
- 使用するプロトコルを選択します。
-
シークレットを設定します。
Warning
拡張RADIUSサーバは、RADIUSクライアントのIPアドレスによる接続制限は行われません。シークレットによってのみ接続が制限がされます。そのため、ここで設定するシークレットには、英大文字、英小文字、数字、記号を組み合わせて、最低でも14文字以上の複雑な文字列を設定することをお勧めします。
Info
登録可能な拡張RADIUSサーバは1つです。拡張RADIUSサーバを追加で登録したい場合には、販売店までご相談ください。
RADIUSクライアントのサイト識別する属性の確認方法
拡張RADIUSサーバを利用してサイトを作成する際には、サイト識別する属性の属性値をSingleIDへ設定する必要があります。サイト識別する属性としては、RADIUS属性のNAS-IP-AddressまたはNAS-Identifierを選択可能です。
SingleIDと連携する機器から送信されるNAS-IP-AddressおよびNAS-Identifierがどのような属性値をもつかについて、連携機器のマニュアルをご確認ください。属性値が不明な場合には、以下の手順で確認することができます。
- RADIUSクライアント(SingleIDと連携する機器)に、拡張RADIUSサーバの認証ポート番号、シークレットを設定します。
- RADIUSクライアントで認証処理を行います。
- SingleID 管理者ポータル>ログ>RADIUS認証ログ画面へ移動します。
- 認証失敗したログのNAS-IPまたはNAS-IDの項目を確認します。NAS-IPが、NAS-IP-Address属性の属性値です。NAS-IDが、NAS-Identifier属性の属性値です。
簡易設定
SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>簡易設定画面では、RADIUSサーバの設定を行います。RADIUSをサポートする無線LANやファイアウォールと連携をするために、RADIUSの属性の知識は必要ありません。RADIUS属性を意識することなく、RADIUSサーバの設定を簡単に行うことができます。
RADIUSのサイトの登録
- 簡易設定タブをクリックします。
- カタログ表示ボタンをクリックするとネットワーク機器連携カタログが表示されます。
- 設定したいネットワーク機器の設定ガイドのリンクをクリックします。クラウドRADIOUSおよびネットワーク機器の詳細な設定ガイドが表示されます。設定ガイドを参考に設定を進めます。
- 設定したいネットワーク機器の登録ボタンをクリックします。簡易設定画面がポップアップします。
-
基本情報タブでは、以下の項目を設定します。
項目 説明 サイト名 設定は任意です。複数サイトを登録する場合には、どの機器のRADIUS設定かを識別するために名前を設定することをお勧めします。 有効/無効 サイトの有効/無効を設定します。無効の場合には、RADIUSクライアントとなる機器は、RADIUSサーバへ接続できなくなり、RADIUSによる認証はできません。 サーバ 標準または拡張を選択します。標準を選択した場合には、標準RADIUSサーバ、拡張を選択したときには、拡張RADIUSサーバにサイトが登録されます。 サーバ番号 サーバ番号を選択します。サーバの番号とRADIUSサーバのポート番号のマッピングは、管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面を参照してください。サーバで拡張RADIUSサーバを選択した場合には、事前に、拡張RADIUSサーバのポート番号の登録が必要となります。 シークレット RADIUSクライアントとRADIUSサーバで共通で使用する共有シークレットです。 IP or ホスト名 RADIUSクライアントのIPまたはホスト名です。ホスト名の名前解決は5分ごとに実施しています。ホスト名のIPアドレスが変更された場合には、最大で5分間、RADIUSクライアントからクラウドRADIUSへアクセスできません。 サイト識別する属性 RADIUSクライアント(ネットワーク機器)を識別するRADIUS属性を選択します。 属性値 サイト識別する属性で選択した属性の属性値を設定します。 -
認証タブをクリックし、RADIUSクライアントとなる機器へのアクセスを許可するユーザ/グループを設定します。
Warning
- 設定がシステムへ反映されるまでに、最大で15分かかります。
RADIUSのサイトの編集
- 変更したいサイトの列にある編集ボタンをクリックします。
- 設定画面がポップアップします。
- 項目を変更して、更新ボタンをクリックして、変更を保存します。
Warning
設定がシステムへ反映されるまでに、最大で15分かかります。
RADIUSのサイトの削除
- 削除したいサイトの列にある削除ボタンをクリックします。
- 簡易設定削除画面がポップアップします。
- 削除ボタンをクリックして、サイトを削除します。
Warning
設定がシステムへ反映されるまでに、最大で15分かかります。
高度な設定
SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>高度な設定画面では、RADIUSサーバのサイト、クライアント、ルールの設定を手動で設定します。特に、ルールの作成については、RADIUSの属性と値を指定する必要があるため、RADIUSに関する高度な知識が要求されます。簡易設定ではできない複雑なルールを定義したい場合のみ使用してください。