無線LANアクセス-クライアント証明書認証
文書更新日:2025-06-08
目的
- SingleIDのユーザで、H3C 無線LANアクセスポイントへアクセスします。
- 接続する際の認証方式は、クライアント証明書認証(EAP-TLS)です。
- SingleIDの拡張RADIUSサーバを利用します。
- ユーザ/グループによるアクセス制限をします。
設定方法
SingleIDのグループの作成
- SingleID 管理者ポータル>グループ画面へ移動します。
- グループ追加をクリックします。グループ追加画面がポップアップします。
- グループ名を入力し、登録ボタンをクリックします。
SingleIDのユーザの作成
- SingleID 管理者ポータル>ユーザ画面へ移動します。
- 登録ボタンをクリックします。ユーザ登録画面がポップアップします。
- ユーザ登録画面の基本情報を入力します。グループタブをクリックします。
- メンバーとなるグループを選択し、登録ボタンをクリックします。
SingleIDのクライアント証明書の発行
- SingleID 管理者ポータル>ユーザ画面へ移動します。
- クライアント証明書を発行したいユーザの行にあるチェックボックスを選択します。
- 選択実行ボタンの▼をクリックし、プルダウンメニューの証明書の発行を選択します。
- 証明書発行画面がポップアップします。
- プロファイル(例:デフォルト)および配布形式(例:一般)を選択します。
- 発行ボタンをクリックして、クライアント証明書を発行します。ユーザのメールアドレス宛に発行されたクライアント証明書のダウンロードリンクが送信されます。
SingleIDの拡張RADIUSサーバの登録
- SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本設定タブへ移動します。
-
拡張RADIUSサーバ>RADIUSポート番号の登録ボタンをクリックします。拡張RADIUSサーバの登録画面がポップアップします。
設定項目 設定内容 使用するプロトコル UDPを選択します。 シークレット 任意の文字列を設定します。英大文字、英小文字、数字、記号を組み合わせて、最低でも14文字以上の複雑な文字列を設定することをお勧めします。 -
登録ボタンをクリックします。専用のRADIUSポート番号が割り当てれます。
SingleIDのRADIUSサイトの登録
- SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>簡易設定タブへ移動します。
- カタログ表示ボタンをクリックします。
- カタログからH3C 無線LANアクセスポイントの登録ボタンをクリックします。H3C 無線LANアクセスポイント画面がポップアップします。
-
基本情報タブに、以下を設定します。
設定項目 設定内容 有効/無効 有効を選択します。 サーバ 拡張を選択します。 サーバ番号 SingleIDの拡張RADIUSサーバの登録の手順で登録したサーバ番号を選択します。 サイト識別する属性 NAS-IDを選択します。 属性値 任意の文字列を設定します。 -
無線アクセスの認証タブへ移動します。
-
許可したいユーザおよび許可したいグループをダブルクリックし、許可へ移動させます。
Info
- 証明書認証(EAP-TLS)のみ許可を有効にすると、クライアント証明書認証以外の認証方式のアクセスを拒否します。
- 接続可能なSSIDを制限したい場合には、SSID入力欄に、接続を許可したいSSIDを入力します。
-
登録ボタンをクリックします。
H3C 無線LANアクセスポイントの設定
RADIUS Schemeの登録
- 機器のウェブ管理画面へログインします。
- Authentication>AAA Settings>RADIUS Settings画面へ移動します。
-
+Addボタンをクリックし、新しいRADIUS Schemeを追加します。以下を設定します。
設定項目 設定内容 RADIUS Scheme 任意の文字列を設定します。(例: singleid_radius) Address SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面の拡張RADIUSサーバ>IPアドレスのプライマリです。 Port SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報タブの拡張RADIUSサーバ>RADIUSポート番号のポート番号です。 Shared Key SingleIDの拡張RADIUSサーバの登録の手順のシークレットに設定した文字列です。 -
Submitボタンをクリックします。
-
追加したRADIUS Schemeの編集アイコンをクリックします。Secondary Authentication Serverセクションの +Addボタンをクリックします。以下を設定します。
設定項目 設定内容 Address SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面の拡張RADIUSサーバ>IPアドレスのセカンダリです。 Port SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報タブの拡張RADIUSサーバ>RADIUSポート番号のポート番号です。 Shared Key SingleIDの拡張RADIUSサーバの登録の手順のシークレットに設定した文字列です。 Status Onを選択します。 -
Submitボタンをクリックします。
-
Advanced Configurationセクションに以下を設定します。
設定項目 設定内容 Format for Usernames Sent to RADIUS Server Based on User Inputを選択します。 Server Response Timeout Timer デフォルト値の3秒では、インターネットの混雑次第ではタイムアウトする恐れがあります。タイムアウト値を長く設定することをお勧めします。(例: 10) -
Submitボタンをクリックします。
ISP Domainの登録
機器のウェブ管理画面から設定します。
- Authentication>AAA Settings>ISP Domains画面へ移動します。
-
+Addボタンをクリックし、新しいDomainを追加します。以下を設定します。
設定項目 設定内容 ISP Domain Name 自社のドメイン名を設定します。(例: example.com) ISP Domain State Activeを選択します。 User Access Methods Authentication Scheme Main SchemeにRADIUS Schemeを選択します。Scheme Nameに先ほど登録したRADIUS Schemeを選択します。(例: singleid_radius) Authorization Scheme Main SchemeにRADIUS Schemeを選択します。Scheme Nameに先ほど登録したRADIUS Schemeを選択します。(例: singleid_radius) -
Submitボタンをクリックします。
Wireless serviceの設定(WPA2エンタープライズの場合)
機器のウェブ管理画面から設定します。
- Wireless Services>Wireless Service画面へ移動します。
-
+Addボタンをクリックし、新しいWireless serviceを追加します。以下を設定します。
- Clone Service画面
Skipボタンをクリックします。
- Create Service画面
以下を設定します。
設定項目 設定内容 Wireless service name 任意の文字列を設定します。(例: h3c) SSID 任意の文字列を設定します。(例: h3c) Status Onを選択します。 Forwarding Mode Centralized Forwardingを選択します。 Nextボタンをクリックします。
- AuthN & Encryption画面
Enterpriseを選択します。以下を設定します。
設定項目 設定内容 Security Mechanism 802.1Xを選択します。 Identity authentication 802.1X Auth(Encrypted)を選択します。 Encryption Mode WPA2を選択します。 ISP Domain 先ほど登録したISP Domainを選択します。(例: example.com) Nextボタンをクリックします。
- Bind AP Group画面
+Addボタンをクリックします。以下を設定します。
設定項目 設定内容 AP Group Name APグループを選択します。(例: default-group) Radio SSIDに関連付ける周波数帯を選択します。 ActionsのOKボタンをクリックします。
-
Submitボタンをクリックします。
Wireless serviceの設定(WPA2/WPA3エンタープライズの場合)
機器のCLIから設定します。
-
Wireless serviceを登録します。
system-view wlan service-template h3c <= 任意の文字列を設定します。(例: h3c) ssid h3c <= 任意の文字列を設定します。(例: h3c) akm mode dot1x cipher-suite ccmp security-ie rsn wpa3 enterprise-transition-mode <= WPA2/WPA3エンタープライズ(下位互換性を考慮し、推奨) client-security authentication-mode dot1x dot1x domain example.com <= 先ほど登録した**ISP Domain**を選択します。(例: example.com) bss transition-management enable service-template enable exit
-
APグループ(例: default-group)の周波数帯域にWireless serviceを関連付けます。
system-view wlan ap-group default-group radio 2.4 service-template h3c-wpa3 exit radio 5g service-template h3c-wpa3 exit exit
-
設定を保存します。
save force
NAS-IDの設定
機器のウェブ管理画面から設定します。
- AP Config>Global画面へ移動します。
-
Advanced ConfigurationセクションのNAS-IDセクションに以下を設定します。
設定項目 設定内容 NAS-ID SingleIDの拡張RADIUSサーバの登録の手順のNAS-IDの属性値に設定した文字列です。 -
Submitボタンをクリックします。
動作確認方法
以下を参考にクライアントを設定して動作確認します。