無線LANアクセス-パスワード認証
文書更新日:2025-06-04
目的
- SingleIDのユーザで、H3C 無線LANアクセスポイントへアクセスします。
- 接続する際の認証方式は、パスワード(PEAP、EAP-TTLS-PAP)です。
- SingleIDの拡張RADIUSサーバを利用します。
- ユーザ/グループによるアクセス制限をします。
設定方法
SingleIDのグループの作成
- SingleID 管理者ポータル>グループ画面へ移動します。
- グループ追加をクリックします。グループ追加画面がポップアップします。
- グループ名を入力し、登録ボタンをクリックします。
SingleIDのユーザの作成
- SingleID 管理者ポータル>ユーザ画面へ移動します。
- 登録ボタンをクリックします。ユーザ登録画面がポップアップします。
- ユーザ登録画面の基本情報を入力します。グループタブをクリックします。
- メンバーとなるグループを選択し、登録ボタンをクリックします。
SingleIDの拡張RADIUSサーバの登録
- SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本設定タブへ移動します。
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拡張RADIUSサーバ>RADIUSポート番号の登録ボタンをクリックします。拡張RADIUSサーバの登録画面がポップアップします。
設定項目 設定内容 使用するプロトコル UDPを選択します。 シークレット 任意の文字列を設定します。英大文字、英小文字、数字、記号を組み合わせて、最低でも14文字以上の複雑な文字列を設定することをお勧めします。 -
登録ボタンをクリックします。専用のRADIUSポート番号が割り当てれます。
SingleIDのRADIUSサイトの登録
- SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>簡易設定タブへ移動します。
- カタログ表示ボタンをクリックします。
- カタログからH3C 無線LANアクセスポイントの登録ボタンをクリックします。H3C 無線LANアクセスポイント画面がポップアップします。
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基本情報タブに、以下を設定します。
設定項目 設定内容 有効/無効 有効を選択します。 サーバ 拡張を選択します。 サーバ番号 SingleIDの拡張RADIUSサーバの登録の手順で登録したサーバ番号を選択します。 サイト識別する属性 NAS-IDを選択します。 属性値 Cloudnetに登録した無線LANアクセスポイントのデバイス名を設定します。
サイト識別する属性にNAS-IDを選択した場合、実際にネットワーク機器から送信される属性値に対して、ここの設定項目で設定した文字列で部分一致検索します。 -
無線アクセスの認証タブへ移動します。
-
許可したいユーザおよび許可したいグループをダブルクリックし、許可へ移動させます。
Info
接続可能なSSIDを制限したい場合には、SSID入力欄に、接続を許可したいSSIDを入力します。
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登録ボタンをクリックします。
H3C 無線LANアクセスポイントの設定
RADIUS Schemeの登録
- 機器のウェブ管理画面へログインします。
- Network Security>AAA>RADIUS画面へ移動します。
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+ボタンをクリックし、新しいRADIUS Schemeを追加します。以下を設定します。
設定項目 設定内容 RADIUS Scheme 任意の文字列を設定します。(例: singleid_radius) Authentication server
設定項目 設定内容 Primary authentication server VRF Public networkを選択します。 Type IP addressを選択します。 Host SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面の拡張RADIUSサーバ>IPアドレスのプライマリです。 Port SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報タブの拡張RADIUSサーバ>RADIUSポート番号のポート番号です。 State Activeを選択します。 Secondary authentication server VRF Public networkを選択します。 Type IP addressを選択します。 Host SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面の拡張RADIUSサーバ>IPアドレスのセカンダリです。 Port Primary authentication serverのPortに設定したポート番号と同じです。 State Activeを選択します。 The shared key for authentication SingleIDの拡張RADIUSサーバの登録の手順のシークレットに設定した文字列です。 Advanced Settings
設定項目 設定内容 The RADIUS server response timeout time デフォルト値の3秒では、インターネットの混雑次第ではタイムアウトする恐れがあります。タイムアウト値を長く設定することをお勧めします。(例: 10) -
Applyボタンをクリックします。
ISP Domainの登録
機器のウェブ管理画面から設定します。
- Network Security>AAA>ISP Domain画面へ移動します。
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+ボタンをクリックし、新しいDomainを追加します。以下を設定します。
設定項目 設定内容 Domain 自社のドメイン名を設定します。(例: example.com) State Activeを選択します。 Service type LAN Accessを選択します。 AAA for login users Authentication RADIUSを選択します。先ほど登録したRADIUS SchemeをSchemeに選択します。(例: singleid_radius) Authorization RADIUSを選択します。先ほど登録したRADIUS SchemeをSchemeに選択します。(例: singleid_radius) -
Applyボタンをクリックします。
Wireless serviceの設定(WPA/WPA2エンタープライズの場合)
機器のウェブ管理画面から設定します。
- Wireless ConfigurationWireless>Services Configuration画面へ移動します。
-
+ボタンをクリックし、新しいWireless serviceを追加します。以下を設定します。
設定項目 設定内容 Basic settings Wireless service name 任意の文字列を設定します。(例: 20) SSID 任意の文字列を設定します。(例: h3c) Wireless Service Onを選択します。 Authentication settings Authentication mode 802.1Xを選択します。 Security mode WPA or WPA2を選択します。 Domain name 先ほど登録したISP Domainを選択します。(例: example.com) -
Apply and Configure Advanced settingsボタンをクリックします。
- Bindingタブへ移動します。Bind to APs画面で、SSIDに関連付ける周波数帯を選択し、Selectedへ移動させます。
- Applyボタンをクリックします。
- 画面右上のSAVEボタンをクリックします。
Wireless serviceの設定(WPA2/WPA3エンタープライズの場合)
機器のCLIから設定します。
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Wireless serviceを登録します。
system-view wlan service-template 20 <= 任意の文字列を設定します。(例: 20) ssid h3c <= 任意の文字列を設定します。(例: h3c) akm mode dot1x cipher-suite ccmp security-ie rsn wpa3 enterprise-transition-mode <= WPA2/WPA3エンタープライズ(下位互換性を考慮し、推奨) client-security authentication-mode dot1x dot1x domain example.com <= 先ほど登録した**ISP Domain**を選択します。(例: example.com) bss transition-management enable service-template enable exit
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Wireless serviceに周波数帯域を関連付けます。
interface WLAN-Radio1/0/1 <= SSIDに関連付ける周波数帯のインターフェース service-template 20 <= 先ほど登録したWireless service exit interface WLAN-Radio1/0/2 <= SSIDに関連付ける周波数帯のインターフェース service-template 20 <= 先ほど登録したWireless service exit
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設定を保存します。
save force
動作確認方法
以下を参考にクライアントを設定して動作確認します。