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リモートアクセスVPN-パスワード認証

目的

  • SingleIDのユーザで、YAMAHA RTXへVPNを使ってリモートアクセスします。
  • 接続する際の認証方式は、パスワードです。
  • SingleIDの標準RADIUSサーバを利用します。
  • ユーザ/グループによるアクセス制限をします。

設定方法

SingleIDのグループの作成

  1. SingleID 管理者ポータル>グループ画面へ移動します。
  2. グループ追加をクリックします。グループ追加画面がポップアップします。
  3. グループ名を入力し、登録ボタンをクリックします。

SingleIDのユーザの作成

  1. SingleID 管理者ポータル>ユーザ画面へ移動します。
  2. 登録ボタンをクリックします。ユーザ登録画面がポップアップします。
  3. ユーザ登録画面の基本情報を入力します。グループタブをクリックします。
  4. メンバーとなるグループを選択し、登録ボタンをクリックします。

SingleIDのRADIUSサイトの登録

  1. SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>簡易設定画面へ移動します。
  2. カタログ表示ボタンをクリックします。
  3. カタログからYAMAHA RTXシリーズ登録ボタンをクリックします。YAMAHA RTXシリーズ画面がポップアップします。
  4. 基本情報タブに、以下を設定します。

    設定項目 設定内容
    有効/無効 有効
    サーバ 標準
    サーバ番号 適切なサーバ番号を選択します。選択するサーバの番号により、RADIUSサーバのポート番号が異なります。SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面の標準RADIUSサーバ>RADIUSポート番号にサーバの番号と通信ポート番号の対応が記載されています。
    IP or ホスト名 YAMAHA RTX側のグローバルIPアドレスです。インターネットに出ていくときの送信元のIPアドレスです。
    シークレット 任意の文字列を設定します。
  5. VPNアクセスの認証タブへ移動します。

  6. 許可したいユーザおよび許可したいグループをダブルクリックし、許可へ移動させます。
  7. 登録ボタンをクリックします。

YAMAHA RTXのRADIUSサーバの設定

  1. SSHまたはTelnetで、ローカル管理者でYAMAHA RTXのCLIにログインします。
  2. コマンドで以下を設定します。

    設定項目 設定内容
    RADIUSサーバのプライマリIPアドレス SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面の標準RADIUSサーバ>IPアドレスプライマリです。
    RADIUSサーバのセカンダリIPアドレス SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報画面の標準RADIUSサーバ>IPアドレスセカンダリです。
    RADIUSサーバのポート番号 SingleIDのRADIUSサイトの登録の手順4のサーバ番号に対応したポート番号です。
    RADIUSクライアントのシークレット SingleIDのRADIUSサイトの登録の手順4のシークレットに設定した文字列です。
    1
    2
    3
    4
    radius auth on
    radius auth server <RADIUSサーバのプライマリIPアドレス> <RADIUSサーバのセカンダリIPアドレス>
    radius auth port <RADIUSサーバのポート番号>
    radius secret <RADIUSクライアントのシークレット>
    

YAMAHA RTXのリモートアクセスユーザの認証の設定

  1. YAMAHA RTX GUI>かんたん設定>VPN>リモートアクセス画面へ移動します。
  2. リモートアクセスVPNの設定を新規作成します。新規ボタンをクリックします。共通設定画面へ移動します。
  3. 以下を設定します。次へボタンをクリックします。ユーザの登録画面へ移動します。

    設定項目 設定内容
    接続種別 L2TP/IPSecを使用する
    認証鍵 IPSec事前共有鍵として任意の文字列を設定します。
    認証アルゴリズム HMAC-SHA
    暗号アルゴリズム AES-CBC
    ユーザ認証方式 CHAPまたはPAP
  4. 一時的に適当な名前パスワードでユーザを登録します。次へボタンをクリックします。入力内容の確認画面へ移動します。

    Warning

    SingleIDに登録されたユーザでリモートアクセスを行いますが、YAMAHA RTXでリモートアクセスVPNの設定をGUIで完了するには、少なくとも1ユーザのユーザ登録が必要です。ここで登録したユーザは、後で、CLIから削除してもよいですし、削除しない場合には、複雑なパスワードを設定しておくことをお勧めします。

  5. 設定内容を確認し、設定の確定ボタンをクリックし、設定を完了します。

Info

YAMAHA RTXの設定については、L2TP/IPsecを使用したリモートアクセス : Web GUI設定を参考にさせていただきました。

動作確認方法

リモートアクセスVPNの認証(パスワード認証)

Windows 10/11 の場合

  1. Windowsの設定>ネットワークとインターネット画面へ移動します。
  2. VPNをクリックします。
  3. VPN接続を追加するをクリックします。

    Screenshot

  4. 以下を設定します。保存ボタンをクリックします。

    設定項目 設定内容
    接続名 任意
    サーバまたはアドレス YAMAHA RTX側のグローバルIPアドレスです。インターネットに出ていくときの送信元のIPアドレスです。
    VPNの種類 事前共有キーを使ったL2TP/IPSec
    事前共有キー YAMAHA RTXのリモートアクセスユーザの認証の設定の手順3の認証鍵に設定した文字列です。
    サインイン情報の種類 ユーザ名とパスワード

    Screenshot

  5. Windowsのネットワーク接続の設定画面を開きます。

  6. 追加したVPN設定のプロパティを開きます。
  7. セキュリティタブへ移動します。
  8. 以下を設定します。OKをクリックし、VPNの設定は完了です。

    設定項目 設定内容
    次のプロトコルを許可する 選択
    暗号化されていないパスワード(PAP)
    チャレンジハンドシェイク認証プロトコル(CHAP)
    Microsoft CHAP Version2(MS-CHAP v2)

    Screenshot

  9. 設定したVPNの接続をクリックし、YAMAHA RTXへVPN接続を試みます。

    Screenshot

  10. 認証情報を入力し、OKボタンをクリックします。

    Screenshot

  11. 接続成功したことを確認します。

    Screenshot