既存のYAMAHA RTXリモートアクセスVPNに2要素認証を設定する
文書更新日:2026-08-05
目的
- YAMAHA RTXのL2TP/IPsecリモートアクセスVPNをローカルユーザ認証で運用している環境に、SingleIDの2要素認証を設定します。
- 既存のリモートアクセスVPN設定のうち、変更が必要な箇所だけを説明します。
- SingleID側の設定は、使用するRADIUSサーバに応じて、標準RADIUSサーバの設定方法または拡張RADIUSサーバの設定方法を参照します。
Info
本番環境で事前に検証する場合は、YAMAHA RTXのローカルユーザに登録されていない検証用ユーザをSingleIDに作成し、ローカルユーザを削除せずに確認します。設定変更は既存ユーザにも影響するため、影響の少ない時間帯に実施してください。検証だけで終了する場合は、認証方式とRADIUS認証を検証前の設定へ戻します。
認証先の動作
radius auth onを設定すると、YAMAHA RTXのローカル認証とSingleIDのRADIUS認証を併用できます。認証先は、接続時のユーザ名により次のように決まります。
| 状態 | 認証先と動作 |
|---|---|
ユーザ名がpp auth usernameに登録されている |
YAMAHA RTXでローカル認証します。 |
ユーザ名がpp auth usernameに登録されていない |
SingleIDへRADIUS認証を行います。 |
| 同じユーザ名がYAMAHA RTXとSingleIDの両方に登録されている | YAMAHA RTXのローカル認証を使用します。 |
| YAMAHA RTXに登録されたユーザのローカルパスワードが一致しない | SingleIDへフォールバックせず、認証に失敗します。 |
設定方法
YAMAHA RTXのRADIUSサーバの設定
- 設定変更前に、YAMAHA RTXの設定情報をバックアップします。バックアップ方法は、使用する機種のYAMAHA公式マニュアルを参照してください。
- SSHまたはTelnetで、ローカル管理者でYAMAHA RTXのCLIにログインします。
-
コマンドで以下を設定します。
設定項目 設定内容 RADIUSサーバのプライマリIPアドレス SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報タブの、使用するRADIUSサーバのIPアドレス>プライマリです。 RADIUSサーバのセカンダリIPアドレス SingleID 管理者ポータル>認証>RADIUS>基本情報タブの、使用するRADIUSサーバのIPアドレス>セカンダリです。 RADIUSサーバのポート番号 標準RADIUSサーバの場合は、RADIUSサイトで選択したサーバ番号に対応するポート番号です。拡張RADIUSサーバの場合は、拡張RADIUSサーバに割り当てられたポート番号です。 RADIUSクライアントのシークレット 標準RADIUSサーバの場合は、RADIUSサイトのシークレットに設定した文字列です。拡張RADIUSサーバの場合は、拡張RADIUSサーバの登録時に設定したシークレットです。 1 2 3 4
radius auth on radius auth server <RADIUSサーバのプライマリIPアドレス> <RADIUSサーバのセカンダリIPアドレス> radius auth port <RADIUSサーバのポート番号> radius secret <RADIUSクライアントのシークレット>
YAMAHA RTXのリモートアクセスユーザの認証の設定
-
コマンドで、リモートアクセスVPNのユーザ認証方式をPAPに設定します。
Warning
pp auth request papへの変更は、同じリモートアクセスVPN設定を使用する既存ユーザにも影響します。VPNクライアント側でもPAPを許可してください。1 2
pp select anonymous pp auth request pap
YAMAHA RTXのローカルユーザの削除
-
SingleIDへ移行するユーザを、YAMAHA RTXのローカルユーザから削除します。
Warning
SingleIDのRADIUSサイトで2要素認証(OTP)のみ許可を有効にしても、YAMAHA RTXのローカル認証には適用されません。SingleIDへ移行したユーザが
pp auth usernameに残っていると、SingleIDの2要素認証を経由せずにローカル認証されます。ローカルユーザは切り替え期間だけ残し、切り替え完了後は一般ユーザの
pp auth usernameをすべて削除してください。緊急時用のローカルユーザを残す場合は、通常のVPN接続には使用せず、利用条件、パスワードの保管方法、利用後の変更手順を定めてください。1 2
pp select anonymous no pp auth username <username>
YAMAHA RTXの設定の保存
-
saveコマンドを実行し、設定を保存します。save
Info
設定後の動作確認は、使用するRADIUSサーバに応じて、標準RADIUSサーバの動作確認方法または拡張RADIUSサーバの動作確認方法を参照してください。